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インディーズ新連載「インパラ!」 |
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![]() ライブハウスが増えている。気がつけば、老舗の新宿ロフトのある新宿だけで10店舗はある。これが渋谷(15コはあるぞ)に下北沢(ここも10コくらいある)に吉祥寺、高円寺……となれば、東京都内だけでもものすごい数のライブハウスだ。ということは。毎晩いくつのバンドが、全国各地のライブハウスのステージに上がっているのか。ワンマンもあれば、たいていは3〜4バンド、多いところで7バンドくらい出ているのだから、考えてみるだけでもそりゃすさまじい数になってくる。コワっ! 一晩に都内だけで50を超えるバンドがライブをしているとなれば、ジャンルも個性も多種多様なのもうなずける。だから“金の卵”たちは、さまざまな音色と誰にも負けない個性とパフォーマンスでオーディエンスに“記憶”を残さなければならないんだな。 今回、名前が挙がっているアーティストはみんなステージから話題になってきたバンドばかり。レミオロメンを初めて見たのは昨年の夏前。シンプルなサウンドと琴線に触れるメロディ、そして朴訥だからこそ胸に刺さる言葉、ボーカル藤巻の温かな声。初期衝動は派手に表に出ることなく、じっと受け止めることしかできなかった。あれから何度となくライブに足を運んでいる。それはどうしてか。だって彼らのライブもCDも「もっと聴きたい!」と思わせてくれるから。 SPARTA LOCALSの、身を削り吐き出すようなステージでも身動きできなかったなぁ。驚きと衝撃と、そして期待感で。先日、久しぶりに彼らのライブを見てきた。「イベントでお客さんの反応が悪かった……」とメンバーが落ち込んでいたけれど、それは届かなくて反応が鈍いんじゃない。身じろぎもできなくて、ただ全身で音を感じていただけなのだよ。だって現に、誰もホールから出て行かなかったんだから。 ライブで、生モノの瞬間で、どれだけの観客を魅了するか。インディーズのバンドで音源を出しているわけではない場合は、それがもっとも重要なファクターだよね。先にも記したように、毎晩都内だけで50を超えるアーティストが音を鳴らしているのだから、これが全国規模で考えたら、もう……想像できない! そこから自分たちの音を誰かの体内に残す場所。ライブほどの出会いの場はないよね。技術的に巧いことが大切なわけじゃない。どれだけ自分に正直に、好きなことをやっているか。素直な思いでなければ、他人に届きはしないんじゃないかって、ライブで頭角を現わしたバンドはみんな言う。そして“これだけは”という信念を持っていることだ、と。ジャンルに関係なく、オーディエンスは届いた音楽にはとてもストレート。「またライブ行きたいな」とか「彼らの曲を聴きたいな」と態度を示すもの。 インディーズでの活動を通して、メジャーにやってくるアーティストは必ずライブで人の心を動かしている。それだけは要チェックだ。そんな中で、注目のバンドをいくつか挙げておきたい。京都から発信。優しさと“はんなり”した空気と、どこか文学っぽさが魅力的なスムルース。そして同じく京都発信のTHE MICETEETH。11色のカラフルかつ絶妙な音の重なりが胸をわしづかみ! 彼らが音を鳴らせばそこは突如ダンス・フロアに変身するのだ。続いて情熱の赤! ライブはスパイ映画に迷いこんだような魅惑の世界を繰り広げるバーレスクエンジンも憶えて欲しい。下北沢を席捲中のまっすぐメロディと素直な心模様に胸キュンのLOST IN TIMEもはずせない! まだまだ書き記したいバンドはいっぱいいるけれど。自分でライブハウスへ足を運んで、自身のアンテナで素晴らしい“金の卵”たちを見つけて欲しい。だってそれがインディーズの最高の楽しみ方だと思うから。 Text:えびさわ なち |
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