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インディーズ特集 『一筆入魂』 インディーズ・シーンで活躍中のアーティストに毎回出されるテーマにそってお習字をしてもらいます!


まつきあゆむ

いよいよ夏到来! すでに驚くほど暑い日が続いておりますが、今回のアーティストは、そんな今年の夏よりアツい初期衝動を音に詰め込む自宅録音家、まつきあゆむくん。彼の生活にも音楽活動にも必要不可欠なもの、たくさん書いてくれました!

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自分に欠かせないもの







▲自宅録音家 まつきあゆむ






―― まず、先に書いたのが「LとRのヘッドフォン」ですが……

これはもう、思いつきです(笑)

―― (笑)。これは曲の歌詞ですよね?

はい、「ヘッドフォンリスナーズサイクリングクラブ」っていう曲の歌詞です。僕は今日もヘッドフォンをしてきたんですけど、やっぱりヘッドフォンには魔性の力があると思うんです。ヘッドフォンのLとRから音がぶわ〜っとくる感じっていうのはスピーカーから聴いてるより中毒性があってね。僕は自宅録音家と言っているぐらいですから、ライブハウスのスピーカーよりも、ヘッドフォンから流れてくる音でリスナーを興奮させたいっていうのがあるんです。だから、ヘッドフォンは僕にとって、テレキャスターより、サンプラーより大事なものなんですよ。

―― まつきさんお気に入りのヘッドフォンはあるんですか?

僕はタワーレコード中毒症なんで、タワーレコードの試聴機のヘッドフォンっていうのは、もうあれは魔法以外の何物でもないと信じているんです。あれは、オーディオマニアから言わせると、きっとあんまり良くないと思うんですよ、値段も高くないと思うし。でもあのタワーレコードのオーディオテクニカのヘッドフォンは、ほんとに魔性。自分のCD『自宅録音』が発売されたときもそれで聴いたんだけど、やっぱりね、5倍6倍くらいは興奮する! あのヘッドフォンから聴けるだけで、行く価値があると思います!

―― 次に書いたのは「猫」。漢字、間違ってますけどね(笑)

気にしないで下さい!(笑) 猫は、ほんとに好きなんです。実家に居たときも常に2、3匹飼ってました。僕は、女の子と猫が一番好きな生き物なんですよ。そこにいるだけで、切ないこととか、音楽を聴いて泣いたりとか、好きな女の子が誰かと手をつないでたりとかするときのモヤモヤする感じとか、そういうすべての素晴らしい感情をその存在だけで体現してるのが、猫と女の子だと思うんです。

―― 女の子はよく猫にたとえられたりしますしね。

そうそう。なんかね、真夜中の帰り道とか、誰もいない路地で猫がぽつんとこっちを見てたりすると、胸がぶわ〜っと熱くなって。それはたぶん椎名林檎の「丸の内サディスティック」を聴いて焦がれる気持ちとかと似てるんですよ。音楽を聴いて高揚する気持ちを、猫が体現してるんです。なぜか切なくなったりとか、それこそかわいい女の子を見てるときと同じような気持ちを。あとね、サインにはぜったい猫を描くんですよ、僕。いやがられても描いてます。

―― 今日も、猫の絵たくさん描きましたね(笑)。練習で書いていた3枚は……

向井秀徳、椎名林檎、中村一義!

―― まぁ、また字を間違えてる部分がありますけどね(笑)。この3人は歌詞や曲のタイトルでまつきさんの作品に登場しますよね。

はい、ナンバーガールや椎名林檎が出てくる曲とか、「中村一義(仮)」っていう正式タイトルの曲とか。で、なんで僕がこういう歌を歌ってるかというと、それぞれ好きなアーティストがいっぱい居るじゃないですか。でも、そのアーティストが好きだっていう歌を歌っている人が居なくて、僕はそういう歌を高校生くらいの頃からずっと聴きたかったんですよ。向井秀徳みたいなテレキャスターを弾くんじゃなくて、「向井秀徳のテレキャスターってカッコいい」っていうタイトルの歌が欲しかったんです。

―― いいですねぇ!

今どんなにカッコいい音楽を聴いていても、結局は、中学生とか高校生のときに学校の帰りに聴いた向井秀徳の声やテレキャスターを忘れられないんですよね、絶対。それが初期衝動だから。だから、僕はそこを一生歌い続けると思うし、どんなにテクノをやったってエレクトロニカをやったって、“椎名林檎が好きだ”とか、そういうことしか歌えないと思う。それぞれ個人的なものがあると思うんです。音楽の良い悪いは別にして、最初に音楽的興奮をした音楽が。それは、どんなに博識になっても消えないと思うんで。僕も、胸に焼き付けられたそういう感覚が、初期衝動が消えないです。

―― ずっと根付いていくものなんですね。

と、思いますね。少なくとも僕はそうだと思います。

自宅録音家の自宅写真を公開











楽器は増えつづける一方。部屋せまいです。

グレッチ、アコギ、リッケンバッカー(にせもの)、フレットレスベース、フェンダーテレキャスター……

サンプリングマシ〜ン

宅録スペース。僕の音楽的宇宙。

タワーレコードアディクトの僕は、自宅録音スペースに、特大のタワー袋をかざっています。

INFORMATION

PROFILE
まつきあゆむ●1983年6月7日製、自宅録音家。22歳、大学生。溢れかえる初期衝動を詰め込んだロックンロールを、聴けばどうしようもなく切なくなり、無条件に高揚してしまう魔法の宅録サウンドを、今日も完全自宅録音にて中野のワンルームから放つ。2005年春にくるり主催のレーベル“NOISE McCARTNEY RECORDS”のコンピレーション第2弾に「煙草を吸うガール」で参加。5月11日には1stアルバム『自宅録音』を発売。至るところで話題になる。現在、自宅録音とともに下北沢モナレコードを中心にライブ活動を展開中。

LIVE
8月14日(日) 下北沢CLUB Que
w/TWELLVE、nitt、bonjour
8月19日(金) 神戸バックビート
詳細未定
8月26日(金) 下北沢ERA
w/メカネロ、花のように、toy
9月2日(金) Zepp Tokyo
w/SAKE ROCK、NONA REEVES、
BANK$、music from the mars、他
9月3日(土) 新宿LOFT
w/albatross、オトナモ−ド、
タテタカコ、夏待ちレスタ−、
PLATON、マシュマロハ長調、他
9月6日(火) Zher the ZOO YOYOGI
詳細未定

RELEASE

1stアルバム

『自宅録音』
2005年5月11日
¥1,500(税込) MONA-009

OFFICIAL SITE

HEADPHONE LISTENERS CYCLING CLUB



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