―― 今年は例年にも増してめちゃくちゃ忙しい年になりましたよね。まず、春にイギリスでカイザー・チーフスのサポートを務めて大舞台に立ったわけですが、どうでしたか?
ハヤシ その日は朝から緊張してましたね(笑)。スケールも大きかったし、すげーのに呼ばれちゃったなって。でもとにかくやるしかないと思って。はじめのうちはいつも通りのライブをやることしかできなかったんだけど、それをちょっと変えてみるのはどうだい? ってツアー・マネージャーから提案があったんで、途中で曲順とかをがらっと変えたんですよ。そしたら今までとは違う、オープニング・アクトとして成立するようないいライブができた。いろんなシチュエーションに応じてライブができる、自分たちの成長が見えましたね。
フミ 徐々にお客さんもノッてきて、反応も良かったです。多少ポリのこと知ってる人達も来てたんだけど。
―― 海外ツアーも回を重ねて、すっかりポリシックスのレギュラー・ワークに組み込まれてますけど、いろいろな経験を一緒にしてきて、バンドが変わったなぁと思うのはどんな部分?
ハヤシ 自立心が発達したよね。
フミ そう、海外ツアー中は自分たちでやらないと進まないことが多すぎて。そんな中で『私ここはできないけど、これならできる』『じゃあ俺はこれ』みたいな役割分担が自然に出来てきた。
ハヤシ 言葉の問題もね、昔は通じないってことでストレスがあったりしたけど、今はあまり気を遣わなくなった(笑)。それでかえって言いたいことが言えるようになったかな。
―― 海外で一番辛かったことって何ですか?
フミ うーん、あんまりないかな。
―― それはフミだからそう思うんじゃないの?
一同 (爆笑)
ハヤシ 基本的にはないけど、まあ焼酎が飲めないこととか(笑)
フミ やっぱりコミュニケーションが取れないのが悔しいな。対バンの人達のライブとか観た時、楽しい気持ちを伝えたいんだけど、うまく伝えられなくてもどかしい、とか。
―― でも、そんな言葉が通じない国でもポリシックスの音楽は伝わってるんだから。
ハヤシ うん、みんな音楽好きで集まって来てる人達だしね。そういう人達には伝わるんだよね。言葉で言うとクサいけど、『あぁ通じるもんだなぁ』って改めて思った。
カヨ 日本語の歌詞なのに口をパクパクさせて一緒に歌ってくれてる人もいたしね。たぶん間違ってるんだけど、あぁCDを聴いて一生懸命覚えてくれたのかなぁって。
ハヤシ 国内よりも、むしろ海外での体験で自信がついたよね。最初のうちはライブハウスの状況――モニターがないとかマイクが壊れてるとか――それがあまりにも酷いんで『なんでだよ!』と怒ることも多かったけど、今はそういう状況を楽しめるぐらいまでになった。どんな酷い会場でもポリシックスのライブをきちんと出来るようになったと思う。今はどこでも、いつでも絶対面白いライブやるって自信があるね。
―― 自分たちで分析するポリシックスのライブの醍醐味って何だと思う?
ハヤシ テンションかな。
ヤノ オーディエンスとバンドの一体感。
フミ まさにライブ感ね。独特の空気。
ハヤシ あと演奏力。これも自信ある。
カヨ 私はステージでは相変わらず動かないんですけど(笑)、動かないけどテンション高いっていう、そういう感じ。
―― そして今回のニュー・シングル「You-You-You」ですが、これはどんなアイデア、ビジョンのもとに出来た曲なんですか?
ハヤシ ポリシックスに「Code 4」って曲があって、それは自分のルーツを踏まえたものを作りたくて作ったものなんだけど、今回はそれを今のメンバーで作ってみようと。メランコリックな曲で、俺がちゃんとした“歌”を歌うもの。その前のシングル「Electric Surfin' Go Go」は、今のバンドのアンセムなんですよ。あれも昔は出来なかったの。バンドが今ほど固まってなかったから。今だから出来た曲なんだと思います。
音楽に対する自分たちの姿勢は『Now is the Time!』で出せたと思うんだけど、じゃあ次はひとつ上のステージに行こうっていうところで出来たのが「Electric〜」なんですよ。そしてそういう流れがあったから、今回の「You-You-You」が出来たんだと思います。
―― ポリシックスの曲の中ではわりと直球ですよね。シーケンス・フレーズも走ってないし。でも歌詞を見ると<音が鳴って 届いてて それがあとに繋がったりね>となんかグッとくる感じでしょ。でも、それを打ち消すかのように<そんなことより眠いね>って自分でオチをつけちゃう(笑)。そこが“らしい”ところで。
ハヤシ わははは。これは、歌詞もメロディもすんなり出来たんですよ。ま、“眠い”っていうのはいつも眠いからなんですけど(笑)。いろんな話するけど、それより眠いなぁって思うことが多いんで(笑)
―― (笑)。それと、最近はひとつの曲の中にメンバーそれぞれのカラーがハッキリ出てきたよね。
フミ それは曲の作り方も影響してるかもしれない。
ハヤシ そう、今回の曲は元々はラモーンズみたいなパンクだったの。ストレートなね。で、出来上がった時に『いい曲だけど、フツーじゃないかねえ』って意見があって、『じゃあこういう風にしてみたら?』って感じでみんなで寄ってたかって崩していった。
最近のポリって、ポップな曲をどう変態に聴かそうか、変態な曲をどうポップに聴かそうかっていうテーマに取り組むようになったんです。曲はバンド・アレンジで相当変わっていってる。いい曲を提示するのは当然として、それプラス、いかに自分たちの尖った部分を見せるか、というのがあるんだよね。ドラムは、俺とフミでドラムセットの前に座って、まずヤノの手癖を徹底的に壊すとこから始めたし。
ヤノ 自分にとっては凄いプラスになりましたね。
ハヤシ 最初は『なんだこれ???』って顔してたじゃん(笑)
ヤノ (笑)いや、でもドラマーって枠にハマっちゃうものだから、それを崩すっていうのはいい作業だなって思いました。
―― 今、バンドが“こういう風になりたい”って抱いているビジョンは4人共通しているの?
フミ あいまいなビジョンはあるのかもね。みんなそれぞれ抱いてるものにはズレがあるかもしれないけど、これからそれをちょっとずつ擦り合わせていけたらなって思ってる。
ハヤシ 具体的なことで言うと、自分たちの音をひたすら突き詰めていって、いつかはフジロックのグリーン・ステージ(メイン・ステージ)に出るようなバンドになりたいなと思う。
フミ あと“売れたい”っていうのもあるかな。つまりもっとポリシックスをたくさんの人に聴いてもらいたいっていう意味でのポピュラリティを得たい。
―― 今のところは海外での評価の方が高いものね。それについてはどう分析してるの?
ハヤシ 今のリスナーの音楽に対する需要って『とにかく爆発したい』とか『スカッとしたい』とか、そういうのが多いじゃん。うちらはもっといろいろ面白いことやってるから、求められてるものをわかりやすく出してないってことなのかも。ライブは最近、絶対っていうぐらい良いものを見せられている自信があるから、次はそろそろ代表曲と呼ばれるものが欲しいと思ってる。
―― そして現在すでに75%ほど出来ているというニュー・アルバムはどんなものになりそうですか?
ハヤシ もうとんでもないものですよ。今の(ヒットを出したいという)話とは矛盾するかもしれないけど、頭がおかしいんじゃないかというぐらい狂ってる(笑)。それも痛快に。どの曲にもポリシックスならではの筋が通ってる、僕らにしか出来ない音楽ですね。よりクレイジーに、よりポップに。楽しみにしててください。
text:美馬 亜貴子
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★ リリース

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2006年10月25日 シングル
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2006年8月23日 ライブDVD
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2006年6月21日 シングル
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2005年10月19日 アルバム
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★ ニュース
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POLYSICS WORLD TOUR OR DIE 2006
〜10周年目前!! 全日本トイス選手権!!〜
11月9日 千葉LOOK
11月11日 水戸ライトハウス
11月16日 岡山ペパーランド
11月18日 大分T.O.P.S
11月19日 福岡DRUM SON
11月20日 広島ナミキジャンクション
11月22日 神戸VARIT
11月29日 新潟CLUB JUNK BOX mini
12月1日 札幌BESSIE HALL
12月3日 青森QUARTER
12月4日 仙台CLUB JUNK BOX
12月8日 大阪十三ファンダンゴ
12月9日 名古屋CLUB QUATTRO
12月18日 LIQUIDROOM ebisu
ELLEGARDEN“TOUR 2006-2007(対バンツアー)”に出演!
11月12日 金沢EIGHT HALL
11月13日 福井響のホール
ASIAN KUNG-FU GENERATION“Tour 酔杯2006-2007「The start of a new season」”出演!
11月25日 マリンメッセ福岡
その他ライブ
10月25日 SHIBUYA-AX
11月3日 駒澤大学記念講堂
11月23日 京都嵯峨芸術大学内講堂
★ データ
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オフィシャルサイト
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