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■ 目が合った瞬間、運命だと思った
インタビュー中ずっと優しい笑顔で、愛犬たちの話をするKOKIAさん。しかし、16年間飼っていた愛犬を失った時には、あんな悲しい思いをするならもう絶対に犬は飼わないと思ったこともあったそう。そんな思いを乗り越えて、彼女は今、3匹の愛犬たちと生活を共にしている。
「パソコンを買おうと思って、ショッピングに出かけたんですよ。そのお店に行く途中のデパートで"わんわん・にゃんにゃんフェア"っていう垂れ幕が下がっているのが見えたんです。それでちょっと見るだけ見てみようと思って、会場がある階のエレベータが開いた瞬間に、目が合っちゃったんです! 「パソコンはいつでも買えるじゃないか。彼とは運命の巡り合わせだ」って思って。一瞬でパソコンが、犬に化けました(笑)」
その運命の出会いを果たしたのが、現在6歳になるNEROくん。一緒に暮らし始めて、ひとりきりで寂しそうにしているNEROくんを見て、すぐにDONNAちゃんを飼い始めた。ムタくんは、ふたりの子供になる。3匹と暮らし始めた当初は実家での生活だったが、今は引っ越してひとり暮らし。もちろん3匹の愛犬も一緒に。
「ひとり暮らしをするって決めた時から、犬の部屋を作ろうと思ってましたね。犬の習性についても分かってる部分もありましたし、勉強もしました。それを元に、どうやったら暮らしやすいかを計算しつくしたアイデア満載の部屋にリファームしたんですよ。具体的には犬は高いところが好きだから段を作ったりとか、素材は天然のアレルギーにならないもので、おしっこしちゃっても大丈夫なように防水でとか。あと外の犬の声が聞こえると犬はつられて吠えちゃうんですよ。犬が吠えるということは近所迷惑になってるっていうことで、それが自分へのストレスになって返ってくるので二重扉にしたり、いろいろと工夫しましたね」
■ ムタが具合が悪いと自分にもシンクロしてしまう
「実家にいた時、曲はグランドピアノで作ってたんです。ふたり座れるイスに座って弾くんですけど、そうすとる3匹が走ってきて横に1匹、ひざの上に1匹、あと1匹は座れないからペダルのところにあごを乗っけて。いつもその状態で何時間もピアノ弾いてましたね。彼らも私がピアノ弾き始めると2、3時間弾いてるのは知ってるんで寝てます。でも私がピアノを弾かないで、考えごとをしたりしてると「もっとピアノを弾いて」って催促するんですよ」
こんな微笑ましいエピソードからもKOKIAさんが、彼らに惜しみない愛情を注いでいるのが分かる。それは母親が子供に注ぐ愛情のように。特にムタ君との間には不思議なつながりがあるのかもしれない。
「ある時、自分の左手がずっと動かなくなった時があったんですね。その時に友達と電話でしゃべってたら、「そういえばこの前ムタ君の足の具合悪くなかった?」って言われて。そう言えばそうだと思って彼の足をよーく見たら、輪ゴムが絡まって血液が止まって足がちぎれそうになってたんですよ。それから毎回ムタの具合が悪くなると、その部分が連動して一緒に悪くなっちゃんですよ、それ以来。だから具合が悪くなるとすぐ分かるんです」
犬の気持ちとシンクロしてしまうKOKIAさん。そんなに心が通うになったのは、犬は言葉が通じない分、他の感覚を使って敏感に人の感情を読み取ってくれるからではないかという。
「すごい疲れて帰っても、ホントにいつでも同じテンションで迎えてくれるじゃないですか。私の機嫌が悪かったり、誰かとケンカしてたりすると、敏感にそれを感じて、当たられないように静かにしてよーとしてたり。私の感情をいちばん感じ取ってくれるのは、一緒に暮らしてる3匹だなと思うんですよ。彼らの行動を見て自分の悪いところがわかる。
"犬の振り見て我が振り直す"みたいな感じですね」
犬と生活することによって癒しや安らぎを人は得ている。でもそれはきちんとしたルールを守ってこそ生まれること。
「最近では、犬と暮らせるマンションも増えてきたと思うんです。欧米の方ではしつけがされた状態で犬を売るのが当たり前になってたりするじゃないですか。それって結構、必要なことだなって思うんですよ。全く外に出さないで飼うという特殊な例だったら、それはそれで構わないと思うんですけど。犬を連れて行けるカフェとかも増えているし、ドッグランみたいなものも増えてる一方で、逆にそういうところで犬同士がケンカしちゃたりするトラブルも起きてると思うんです。だからやっぱりしつけがされた状態で自分の家に迎え入れられれば犬にもハッピーだし、飼い主さんも育児ノイローゼじゃないけど、そういう風にはならないじゃないですか。だからそういうのはすごい大事だなって思いますね」
(インタビュー・文/貞形知春)
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