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今年2月よりソロとして活動してきた大橋卓弥。豪華バンド・メンバーとともに行ったソロ初のツアー“大橋卓弥 with Drunk Monkeys TOUR 2008”が無事終了しました。その最終日となった日本武道館公演のレポート&フォトが到着! 小田和正などのカバーも披露し、会場全体がひとつになったグルーヴィなライブの様子をお届けします。
撮影:矢部志保
大橋卓弥 with Drunk Monkeysの日本武道館でのライブは、心地よいグルーヴをウネらせるセッションからスタート! エンジンを温めるがごとくメンバー同士がお互いのフレーズを交わし合い、展開&過熱してゆくサウンドに、場内全体がみるみるうちに引き込まれてゆく。そして、その熱量は1曲目「SKY」へと一気になだれ込んでいった。お客さんたちは頭上で両手をクラップしながら踊る。ステージ上の大橋は、歌いながら時々メンバーを見回していたが、その表情が実に活き活きとうれしそうであった。素晴らしいバンドとともに楽曲を届けられる幸福感が、客席の我々に向けてまばゆいばかりに伝わってきた。 「恋愛マスター」「ブルース」と演奏は続き、濃厚なグルーヴをじっくり味わったところで最初のMC。「ファイナルです。ソロの締めくくりにしたいです。最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と語った大橋。まさにその言葉どおり、「記憶」「冷たい世界」「少年と空」……と、メニューが進むにつれ、至福の一体感が果てしなく生み出され続けていった。 中盤を盛り上げたのは、カバー曲のコーナー。まず披露されたのは小田和正氏の「たしかなこと」。この曲の冒頭は大橋のアカペラ。そこにバンド・サウンドが合流し、広がってゆくさまはゾクゾクするほど圧巻であった。続いて「Horses」。この曲はDrunk Monkeysのキーボーディストであり、シンガー・ソングライターでもある斎藤有太氏の楽曲のカバー。大橋の斎藤氏へのリスペクトが音を通して伝わってくる、実に心温まるひと時となった。そして、カバー・コーナーはさらにお楽しみを連発していった。キャロル・キングの「I feel the earth move」、Three Dog Nightの「Joy to the world」……という洋楽カバー×2曲、さらには小坂忠氏へ大橋が提供した「runway」のセルフ・カバーも披露された。どこかカントリーを思わせる柔らかなサウンドが、非常に心地よい演奏であった。 後半戦は痛快なライブ・チューンの連続! 華麗なソロを弾くギタリストの新井“ラーメン”健氏と一緒にステージ上を巡りながらアコースティック・ギターを力強くカッティングしたり、ドラム・セットが乗っている台の上に立ち、頼もしいリズム隊であるドラマー古田たかし氏&ベーシスト山口寛雄氏と明るい笑顔を交わしたり……このメンバーと一緒に演奏する喜びを大橋が無邪気に溢れ返らせていた「Magic Girl」が印象深い。また、「はじまりの歌」は、圧倒的な盛り上がりとなった。曲中でマイクを離し、生声で歌いかけた大橋を、お客さんの大合唱が包んでゆく。終盤のDrunk Monkeysのメンバー同士によるソロの回し合いも抜群に決まり、場内の誰も彼もが上気した最高の笑顔を浮かべていた。 「はじまりの歌」を終え、すっかり汗だくとなっていた大橋。そして、彼はふとミュージシャンになるために18歳で上京してからのことを話し始めた。最初は反対しつつも応援してくれた彼の両親。「10年間だけ好きなことをやらせて」と言って実家を出た大橋の28歳の誕生日に届いたメールに“ギリギリ間に合ったね”という一文が添えられていたエピソードなどが語られた。「個人的なテーマだからスキマスイッチではやっていなかった曲。両親への感謝の気持ちを歌いました」という曲紹介を経て披露されたのは「ありがとう」。大橋がこの曲に込めた想いが鮮やかにステージ上に浮かび上がっていった。終盤のサビの部分でマイクを外し、全身全霊を注ぎ込んだ生声で歌った大橋。その姿は実に清々しい感動を届けてくれた。 アンコールで聴かせてくれたのは4曲。まずは新井氏と大橋によるアコースティック・ギター×2本の編成で演奏された「帰り道」。続いて、Drunk Monkeysのほかのメンバーも再びステージに登場し、「Loopy!Loopy!」「温かい世界」。そして、ラストを飾ったのはなんと新曲! 「今日でソロはひと段落。次のソロ活動はまだ考えてない。今はまず、スキマスイッチの活動に興味があるんです。今の気持ちを残しておきたいと思って、今回のソロの最後の曲を作りました。まだ出来てから2週間経ってない。やってきたことを次に繋げていきたいという気持ちを込めた曲です」というMCを経て始まったのは「バトン」というタイトルの曲。ピアノの柔らかい調べ、穏やかに揺らぐバンド・サウンドに彩られながら、大橋の音楽に対する深い情熱がまざまざと伝わってきた。 すべての演奏を終え、とびっきりの笑顔を浮かべながらステージの真ん中に並んだ5人は、お互いに繋いだ手を頭上に掲げて深々と一礼。この日のステージで大橋卓弥 with Drunk Monkeysが聴かせてくれたのは、“大橋=ひとり+Drunk Monkeys=4人”という“ソロ・アーティスト+サポート・バンド”の音では断じてなかった。全員が一丸となったあのサウンドは、紛れもなく超一級のロック・バンドのエネルギーの結晶体であったと思う。素晴らしい音楽を体感させてくれた彼ら5人に対するお客さんの拍手は、いつまでも止むことがなかった。 文:田中 大
“大橋卓弥 with Drunk Monkeys TOUR 2008” 2008.9.29・30@横浜BLITZ 2008.10.6・7@Zepp Fukuoka 2008.10.15・16@広島CLUB QUATTRO 2008.10.21・22@なんばHatch 2008.10.24・25@高知BAY5SQUARE 2008.10.30・31@Zepp Nagoya 2008.11.7・8@Zepp Sendai 2008.11.15・16@新潟LOTS 2008.11.18・12.11@Zepp Sapporo “大橋卓弥 with Drunk Monkeys TOUR 2008”+α 2008.12.14@大阪城ホール 2008.12.22@日本武道館 >>レポート
[2008.12.22@日本武道館] 1.OP〜SKY 2.恋愛マスター 3.ブルース 4.記憶 5.冷たい世界 6.少年と空 7.たしかなこと(カバー) 8.Horses(カバー) 9.I feel the earth move(カバー) 10.Joy to the world(カバー) 11.runway(セルフ・カバー) 12.Magic Girl 13.塊 14.Spiral 15.はじまりの歌 16.ありがとう 〜ENCORE〜 1.帰り道 2.Loopy!Loopy! 3.温かい世界 4.バトン
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