JavaScriptを有効にしてください。
前作「アゲハ」に引き続き、Kenプロデュースによるシングル「空と糸」を発売したムック。Kenがハード・ロックのエッセンスを加えることにより“ムックらしさ”がより強調され、キャッチーだが重低音が心地よい今作。より信頼を深めた2組が制作秘話を語るスペシャル対談をお届け! PVも公開。
――Kenプロデュースの1作目、前作「アゲハ」は去年の2月から4月にかけて行ったアメリカ・ツアー中に逹瑯が作った曲だけにヘヴィメタルやアメリカン・ハードロックの影響を感じられる仕上がりでした。
逹瑯 そうですね。「アゲハ」はサウンドもメロディもガツガツいく感じにしたかったんで。
――それが今作「空と糸」は、サウンドは引き続きアメリカン・ハードロック的なアプローチを取り入れつつ、メロディは今まで以上にムックらしくて。
ミヤ 「空と糸」は「アゲハ」と同時期に俺がアメリカで書いた曲なんですけど、「アゲハ」と違うのはより日本らしい部分を詰めたっていう。やっぱ向こうにいると向こう的なネタが増えるんですよ。それと、自分の中から自然に出てくるものとを混ぜたらどうなるかっていうのが「空と糸」のテーマだったんで。
Ken 俺はムックの全部の曲を知ってるわけじゃないからどれが新しくてどれが古くてっていうのはあんまり知らないんだけど、何がムックらしいのかっていう芯は昔から変わってないんだよね。
――その芯とは今ミヤが言った“自分の中から自然に出てくるもの=日本的なメロディ”?
Ken うん。そこが変わってないっていうかブレてないから外国に行っても受けるんだろうし。
――具体的にKenはどんな感じでプロデュースして行くの?
SATOち 人間の関節の動きとかをよく教えてくれます。
YUKKE そうすると急に弾きやすくなったりするんですよ。
Ken 自分がギター弾いてて行き詰まるとだいたいそういうことが関係してたりするんだよね、「どんなに努力してもそうは弾けへんよ?」っていう手の角度で弾いてたりとか。そういう話はよくするかな。
逹瑯 俺も物理的に体をこう動かしたほうが声の出が良くなるとか言われて。俺、歌うときって喉のことだけしか考えてなかったから、それ以外のところ、もっと視野を広げて全体を見ようよっていうのをKenさんに教わりました。
Ken 逹瑯とかは歌って何年も経ってるけど、僕は急に歌っちゃったりとかドラムも急に叩いたりしたから余計そういうところに目がいくんじゃない? ゼロを知ってるからどうすればより速く体に染み込ませることができるかっていう“足し感”がわかるのかもしれない。
SATOち あと、Kenさんは気分の話もよくしてくれます。YUKKEが言われてたのは、「音符を足元の地面に垂直に打ち込むようにベースを弾け」っていう。
YUKKE そのイメージで弾くと音が太くなるんですよ。
ミヤ 俺は「バッキングを弾く感じでギター・ソロを弾いたほうがいいよ」ってKenさんに言われて。細い弦を弾いてるから細い音が出るんじゃなくて、細い弦でも太い音が出てるイメージで弾くと本当に太い音が出るっていう。
――そのアドバイスは「空と糸」に活きてるよね、パワフルなギター・ソロとか、ジャ〜ンってコードを鳴らすのではなくて単音で組み立ててるバッキングとか。それが今までのムックにはなかった新しいグルーヴを生み出したのではないかと。
ミヤ そうですね。「アゲハ」で新しくやったことのもう一歩先に行けた気はします。
――歌詞は2パターンあった中からKenが選んだものを採用したって聞いたけど?
逹瑯 はい。俺が2種類書いてて、もう1個のほうは昔っぽい書き方っていうか、俺しかわかんなくてもいいやぐらいの感じで書いてたんですよ。だからシングルぽくないっちゃシングルぽくなくて、Kenさんに「こっちのほうが絵も見えるしいいんじゃない?」って言われて。
Ken 俺的にはそういう基準で選んだわけではなかったんだけどね。どういう歌詞がシングルぽいとかってあんまないし、こっちの歌詞のほうが先に出てきてて(逹瑯の体に)染み込んでたからそれをグイッとやるだけでいいんじゃない? ていうのと、いい言葉がいっぱいあったから簡単にポイって捨てるのももったいないなって思って。
――そこにKenのプロデューサーとしての極意があるのかもしれませんね。
Ken 好きか嫌いか、驚けるか驚けないか。プラス、プレイするのはムックだし、作詞作曲もムックなんだから、まずはムックがどっち向いてるかっていう。ていう感覚でプロデュースしてるっていうか話してるかな。
インタビューと文:加藤祐介
Ken リリース ■2ndシングル「Deeper」2009年3月4日発売。 ■1stアルバム『IN PHYSICAL』2009年4月22日発売。
Ken ライブ 「Ken TOUR 2009」=2009.6.18・19@なんばHatch〜7.11・12@SHIBUYA-AX
Ken 関連記事 L'Arc〜en〜Ciel ken連載「放談我報 OUTLET」
ムック ライブ 「球体」=2009.3.15@日本武道館
>>アーティストデータ(Ken/ムック)
>>オフィシャルサイト(ken/ムック)